建設キャリアアップシステム(CCUS)

建設キャリアアップシステムってご存じですか?


建設キャリアアップ(CCUS)とは、

技能者の就業実績や資格を登録することにより、

技能者の公正な評価、工事の品質の向上、現場作業の効率化などを

目的とした国が管理するシステムです




〇導入することで事業者、技能者双方にメリットがあります!


・事業者にとってのメリット

   技能者就業状況、どこの現場に誰が入っているのか等を

簡単に把握できる


・技能者にとってのメリット

   持っている資格や就業履歴が証明できるため、

どこの現場でも適正な評価と処遇が受けられる





〇ICカードで就業履歴の蓄積が簡単に!(下図:国交省参照)


各業種ごとにレベルアップの基準があり、

それを満たすことで上位のカードに変わります。


また、このカードには下記の技能者の情報が

登録・蓄積されていきます。


・登録情報

  本人情報・顔写真

  所属事業者情報

  社会保険・建退共・労災等の各種加入状況

  職種・経験

  保有資格

  研修等の受講履歴

  表彰等の履歴

・カードリーダーでの蓄積情報

  就業履歴情報(現場名や所属事業者情報)




〇外国人労働者の受け入れが可能に!


あらゆる業種で人材不足が問題となっていますが、

建設業界においても人手が足りない

という声を社長様方からよくお聞きします。


2019年からの5年間で34万5千人の外国人労働者を受け入れる

という政策が日本の現状を物語っています。


現状コロナ禍でうまく進んでいませんが

今後間違いなく外国人労働者は増加します。


そして、外国人労働者の受け入れには建設キャリアアップシステムへの登録が

義務付けられています





「令和5年度のキャリアアップシステム完全実施」

目標に国は動いています。


まずは、公共工事を中心にモデル工事として取り組み、

令和5年度には原則化されます。


早い時期での登録が推奨されるのが、

入札に参加している事業者様、または

入札への参加をお考えの事業者様です!


せっかく経審を経て入札参加資格を持っているのに、

入札に参加できないとなると大きな痛手ですよね。


今から準備を進め、先手で動いておくことに

越したことはないです!


今後、建設キャリアアップシステムを推し進めていく中で、

登録事業者様にとって有利に働く場面が多々出てくると考えられます。


それは全建設事業者を建設キャリアアップシステムに登録させたい

という意思が国にあるからです。


建設キャリアアップシステムに登録していなければ、

入れない現場、受けられないサービスなど、

登録していない業者へのデメリットがさらに増えてくるでしょう。


既に国交省から発表されている完全実施への取り組みが以下です。


・建退共(建設業退職金共済)での

建設キャリアアップシステムを活用した電子申請の実施


 令和3年度から本格実施が開始され、令和5年度からは民間工事も含め、

建設キャリアアップシステム活用へ完全移行が予定されています。


・社会保険加入確認への活用の原則化


 令和2年10月の建設業法改正に伴い、

社会保険加入が建設業許可・更新の要件になるとともに、

作業員名簿が施工管理台帳の書類のひとつに。

同時に元請業者による技能者の現場入場時の

社会保険加入状況確認事務・指導の強化されました。


⇒建設キャリアアップシステムに登録されている情報を活用することで、

確認指導に用いる証明書類の添付不要。

※書面による加入確認の場合社会保険の加入証明書類の確認が必要となります。


今後も令和5年度に向けて様々な動きがあると予想されますので、

都度お知らせできればと思います!