前回まで、建設キャリアアップシステムのお話をしてきましたが、公共工事では、モデル工事として先例を作るべく動き出しています。
建設キャリアアップシステムを活用することを特記仕様書および入札説明書に契約事項として明記されています。
〇特記仕様書に明記されている条件
1.建設キャリアアップシステムの現場登録を行い、カードリーダーを設置すること
2.工事期間中の平均事業者登録率90%、平均技能者登録率80%を達成するよう努めること
3.工事期間中の平均就業履歴蓄積率(カードタッチ率)50%を達成するよう努めること
上記、3点の条件を達成できるかで、工事成績評定の加点や減点が行われます。
そして、受注者は施工段階ごとに、事業者登録率・技能者登録率・就業履歴蓄積率の報告を発注者より求められます。
工事が完成すると、最終的な評価が下されます。
目標達成時⇒工事成績評定1点加点(平均技能者登録率90%以上でさらに1点加点)
目標を著しく下回った(平均事業者登録率70%未満or平均技能者登録率60%未満or平均就業履歴蓄積率30%未満)場合⇒1点減点
1~3の条件を満たすには、下請業者の方々の協力が必要になります。
いくら元請業者で登録していても、下請業者が登録していない場合、この数値を超えることは不可能ですよね。。。
元請業者としては「建設キャリアアップシステムに登録している下請業者が欲しい!」ということになりますね!
周りよりも早く登録していることのメリットの1つになります!
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